2015年 新しい年を迎えました。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は特に、人材育成に関する記事やセミナーの告知、露出が多いように感じます。
2015年 新しい年を迎えました。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年は特に、人材育成に関する記事やセミナーの告知、露出が多いように感じます。
それぐらい、国内の企業が採用や、人材教育、
人材の定着に苦労しているということの現れではないかと思います。
弊社の顧問先のお客様と話をしていても、
「社員教育について、今年は昨年度の倍の予算を確保している」という声もありました。
一方で人材育成について、各個人の現状や、教育訓練の成果が目に見える形にして欲しい、
という要望が急激に増えています。
ご要望にお応えできるよう、色々なツールの可能性を私自身検証しながら、ご提案をしていく予定です。
そんな中で今回、ある方のご紹介で、メコン大学日本語学科の
教授の方々と接点を持つことが出来ました。
メコン大学はカンボジアの私立大学の中ではトップクラスと言われている大学です。
学長はなんと40歳! 設立10年目を迎え、成長意欲旺盛な大学でした。
仕事の話も進み、今回の滞在中に3回もお食事をご一緒させていただきました。
その中で1回、5時間ほど延々と話しこんだときがありました。
カンボジアに来る日本人の特徴としては、自分の意見をはっきりという方が多いように思います。
いや、そうしないとビジネスも継続して行けないし、生きていけないのだと思います。
その教授の方も、とにかく思いっきり自分の思っていることを発言しまくっていました。
自分はその応酬をずーっと観戦しつづけるのみ。話題の中身が、
教育に関すること、貧困にある学生の生活状況に関することだったので、立ち入ることもできませんでしたし。
「○○先生は、生徒の背景を見ようとしていないんですよ!
彼は、毎日夜中まで働いていて、睡眠時間がろくに取れていないんです。そこを見てほしい。」
「でもね、私は新しい教育手法を次々と採り入れているんですよ。
短期的に学生には苦労かけるかもしれませんが、学生の向上心を信じているからできるんです!」
一つ一つが、とてもレベルの高い意見交換、というか、言い合い。
でも、いやらしくないんですよね。
例えるなら、そう、こぶしとこぶしの殴り合い。
でも、そのあとに生まれる妙な友情。みたいな。
一昔前の少年漫画のような世界です。今の日本にはなくなった風景が、カンボジアにはありました。
「カンボジアでは、良いケンカが出来ないと長続きしないですよ。」
一番経験の長い教授が僕に一言。含蓄の深い一言は、僕の心の深いところに刺さりました。
前回本稿で書いた、ビジネスキャンプ(BC)が
世の中から必要とされている理由は、この辺にあるのかもしれませんね。
現状を打破して行くブレイクスルーは、お互いの強い思いのぶつかり合いの中から生まれてくる。
今の日本において、そして変化の激しい世界において、その激しい意見のぶつかり合いを
支えることが出来るぐらいの信頼基盤をどのように構築するか。
仕組みづくりを、少しアナログの方にシフトしてもよいかも知れません。
その意味では、効率性よりも効果性を狙うことが必要な時代になっているのではないかと感じました。
アジアはそのことを今の日本人に思いださせてくれる貴重な世界。
アジアを体感することで、古き良き日本人の長所を、
我々日本人は取り戻せる可能性があるのではないかと思わせてくれる滞在でした。
では、また。